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ルポライターを目指し日々奮闘中。日常の些細な事も含めて、オリジナル記事や創作したストーリーを載せています。

昼夜を問わず"アツい"表情を見せる工場夜景の魅力を語る(第7回全国工場夜景サミットin富士から)

こんばんは。静岡県に行ってきたのですが富士山が見えました。


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外に出れば何処でも富士山が見える地域は羨ましいですね。常に富士山に見守ってもらうような温かさだけではなくて日本でも屈指の自然の恵みも受けられるんですよね。綺麗で透き通った天然水と緑豊かな自然の中で美味しい空気をたくさん貰いました。もちろんタダです。笑 富士市は化学工場というより製紙工業が非常に盛んで工場がたくさん集積しています。従って他の地域とは違った工場夜景を見れる稀有なスポットです。また岳南電車という電車内から富士山が常に見ることができ、夜になるとライトアップされる美しい電車も運行しています。皆さんは工場が好きですか?質問が少し可笑しいですかね。工場が好きですかと問われて好きと答える方は少ないですよね。一般的に工場と言えば多かれ少なかれ、汚い、臭い、うるさい、体に悪いと言ったネガティブなイメージが浮かぶと思います。生活する上で恩恵は受けてるもののできる限り関わらないで生活したいと思ってるのではないでしょうか。日本の場合、戦後の高度経済成長を経る過程で工業の発展は避けられない現実でした。もちろん当時は科学技術がそこまで優れていたわけではないので、工業化推進の裏側で深刻な公害が脅威となりました。例を挙げれば水俣病、四日市ぜんそくなど多くの市民を巻き込み大きな影響を及ぼしました。そのような悲惨な歴史の中で後追いの対処療法的なその場しのぎの策を取るのではなく事前に規制を強化するなどの方針に転換していくことで被害の量も大幅に改善しました。従いまして日本の場合は公害との闘いが長年繰り広げられたことによって国民の意識には工場とは必要だけどネガティブなものであるといったイメージが深く浸透してしまいました。現場で働く人を除いてわざわざ危険に忍び寄ることはないと思われていたのでしょう。

 そこで近年注目が急上昇している工場夜景(industrial landscapes)について独自の視点をふまえつつ2016年全国工場夜景サミットin富士の模様をプレゼントしようと思います。

工場夜景とは?

工場夜景と言うとイメージが浮かぶでしょうか?先ほど述べたように工場自体はむしろマイナスイメージでさえある存在という認識で間違いないでしょう。もちろん現場ではたらいてる人もいるのでマイナスと口にしたくはないですが。工場というと恩恵を常に受けてる人々にとっては日常の一部です。疑いもなく当たり前のようにある生活の中に溶け込んでいます。逆に普段縁のない生活を送っている肩にとっては非日常の場です。馴染みのある生活を送っている、いないに関わらず工場を眺めるという文化はありませんでした。もちろん他の国も同様です。日本は夜景に関しては世界と比べて歴史は古く昔から眺める習慣がありました。従って日本が最初に夜景の持つ潜在的な力を世界に発信したのです。また夜景を美しいと感じる心は日本人ならではの感性から生み出されたものです。最初に工場を美しい作品(アート)と見なした人の感性は鋭いですね。

工場夜景サミットのディテールについて

全国で8都市が工場夜景を盛り上げていくキーマンとなる都市です。当初は川崎、などの4都市からスタートして富士市、千葉市の参加により今では賛同する都市が増えています。そこで毎年一回全都市が一同に会して市の取り組み、課題、未来像について語り合います。開催都市は毎年変わり、賛同都市の中で循環します。今年の第7回全国工場夜景サミットは富士市で開催されました。


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各都市の取り組みについて

各都市の観光協会、行政の担当者などの代表者が約10分間程各都市をPRしました。内容としては工場夜景の大まかな種類を含めての見方と企画されているツアーなどの具体的なスタイルなど。

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一般的には陸上、海上そして展望台をはじめとした俯瞰する夜景にカテゴライズできます。視点が変わることで違った味わいの夜景を見ることができ色んな楽しみ方ができるということです。これは工場夜景だけに留まらず景色を眺める時に忘れてはいけない原則だと思います。

 地域活性化の起爆剤の1つとして工場夜景

日本は少子高齢化、人口減少といった衰退期に入ってることは既に常識のものとなりました。そして都心部を中心とした一極集中型の国になることが予想されています。

個人的にも地方の所謂田舎を訪れますが危険なレベルで人がいない。

(今回は地域活性化のタイトルではないのでこの辺りにしておきます)とにかく地域間の格差が広がることを避けるためにも目的を問わず集客しておきたい現実があります。そして人が集まらなければ何もはじまらないということを付け加えます。そこで工場夜景に目をつけたというわけですが、好評を博してメジャーになりつつあります。しかし何度も述べてるように工場自体は昔からあり、新しいものではありません。むしろ昼と夜の工場が魅せる表情の違いといった方がベターかもしれません。

ある都市の方は都市にないものを探したり作ったりするのではなくて、初心に返り地域のありのままの良さを多くの人に知ってもらうことが大切だと口にしておりました。 

工場夜景もその1つとして見なされ注目を集めています。もちろん工場夜景だけでアピールできる地域はないでしょう。マニアックなオタクぐらいしか工場夜景だけを求めて訪れることはないと思います。そこで地域の食べ物、観光とコラボレーションして宣伝することでターゲット層が拡大します。特に食べ物は積極的にアピールしていくべきだということです。都心から距離が離れるほど人の訪れも減ることで廃れていく流れを止めるために地域の担当者は苦心しています。

人材確保について

工場夜景をさらに掘り進めていくためには人材が必要となってきます。しかし工場夜景について詳しくマニア的な存在は数少なく未だにフロンティア的な位置付けになっていると思います。そもそも普通の人間が工場夜景を見て美しいと感じるものなのでしょうか?そもそも工場を美しいものとして見ることは今までにない発想ではないでしょうか。時代の進歩があったことのおかげで工場を夜景として扱うようになってきたんですね。但しビギナーの方に良さが伝わるでしょうか?その面をもう少し詰めていくことが課題でしょう。今のままでは少し取っ付きにくいイメージがあります。例えばある都市の方が口にしていたように工場の形や色から動物(ゾウ、キリン)などに見立てて見るといったビギナーの人に楽しく興味を抱いてもらうような工夫が絶対に必要です。そこで同時に先を担っていく人材も育てていくことも忘れてはいけないと思います。行政、民間の担当者から専門的な人材の観点からもっとお話をしていただけたらありがったです。夜景観光ナビゲーターという役割を持ったツアーガイド的な存在の人もいますが、少し物足りない感じがいたします。

終わりに

工場夜景と言うワードを知り興味を抱いたのは最近のことでした。多くの人と同じように工場と聞くとネガティブな印象を持っていました。どうしても公害というイメージが強く一度根付いたマイナスの要素を取り除くことが難しいです。時間が経っても変わることのない被害の重さを認識しています。しかし見方を変えれば地域の看板という利点もあります。

また地域活性化の起爆剤として工場夜景が注目されているように、日常の生活の中で見落としていて埋もれているものをどのように活かすことができるのか考えていきたいたいと思います。ちなみに第8回工場夜景サミットは四日市市で開催されることが発表されました。来年はさらに各都市の取り組みがパワーアップしていることを期待しています。