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Small dreams≧Real life

「ぽぽぴ」のBLOGへようこそ。ルポライターを目指し日々奮闘中。日常の些細な事だけでなく完全オリジナルのショートストーリーなどを含めて幅広く記事を書いて載せています。但し更新の頻度は不規則です。

リンゴ風呂のリンゴが……


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「ここの風呂でいいか?」隣の席に座っている西田に聞いた。ハンドルを握っているのは私だから、包括的な決定権はあるけどとりあえず聞いてみた。車を路肩に停めて中の様子を確認する。駐車場には車が数台停めてあるだけで、そこまで混雑してないようだ。「ここでいいよ。というよりもう入り口まで来てるのに今さら聞くか?」「悪い悪い。でもここのリンゴ風呂は最高に評判が良いから西田も満足すると思うよ。」私は、ハザードランプを消し発進し入り口近くの駐車場に車を停めた。 

 館内に入ると、汚れが随所にあり経年劣化を思わせる昭和風の古い建物で作られた小さな温泉施設だった。とりあえず靴を脱いでビニール袋に入れた。「下駄箱ないのかよ」西田が不満そうな顔で文句を言ってる。「まあ仕方ないよ。大丈夫だ、お風呂は絶対感動すると思うよ?何せリンゴ風呂だよ?」受付には若い学生風の女性が対応していた。どうやら常連のお年寄りの相手をしているようだ。私は西田の分の入場料も払ってロッカーの鍵を受け取った。

館内に入ると以外と間取りが広いことに気づいた。小さな土産品を扱っていて、飲み物や食べ物も売っている。正直言って全く売れなそうな物が沢山置いてあった。さらに奥に進むと男子の暖簾が見えてきた。「森田はあっちだろ?」西田が意味深な事をいきなり言ってきた。私は軽くスルーして更衣室に向かった。西田はバカなノリで疲れることもあるけど明るく楽天家だ。何も考えてなさそうだけど、時に的を得た自論を語り始める。

次回に続く。

 

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