Small dreams≧Real life

ルポライターを目指し日々奮闘中。日常の些細な事も含めて、オリジナル記事や創作したストーリーを載せています。

東山魁夷記念館は心のオアシスだ。

はじめに

 
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こんにちは。暑い日が続いており、体調を崩す人も増えていると聞いています。気温も含め季節が変わる時期というのはいつもより注意深く身体と精神のケアが必要だと感じでいます。

 そこで今回は精神のケアということで、東山魁夷記念館に行ってきましたよ。住宅街の中に突然現れる、ブラウンを基調とした西洋風の記念館が東山魁夷記念館です。敷地自体は、そこまで広くない、コンパクトな印象をです。しっかりとバスでもバイクでも、車でもアクセス出来る場所にあるので、安心。 中山競馬場の近くにあります。外観からして凄くお洒落な佇まいでヨーロッパを連想しますが、紛れもなく日本画家の記念館なのです。このギャップも面白い、異質な空間!

 

東山魁夷について


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東山魁夷日本画家の中で、大変有名です。美しい風景を見ていると、吸い込まれてしまう程の夢想の世界が確立しています。素敵な絵を描く背景には技術はもちろんのこと、研ぎ澄まされた感受性が必要ですね。

ちなみに魁夷作品の中で、ぼくが一番好きな作品は「郷愁」「道」です。

画家。日本画。 (1908年-1999年)

横浜市出身。家が貧乏だったことや弟を亡くすなど不幸に見舞われながらも日本画壇の巨匠に登りつめた。

主に、自然の風景を墨こん鮮やかに描く作品が多い。

はてなキーワードより引用)    

魁夷の言葉

師匠から魁夷は「心を鏡にして、景色を眺めよ」という言葉を貰い、その言葉を胸に作品と向き合っていたと展示に書いてありました。この言葉を知ったとき、ぼくも心をぐちゃぐちゃに動かされました。作品に心が宿っているからこそ、人の心の奥深くに鋭く突き刺し、評価を得る作品になったと思います。

また、ぼくの好きな言葉で「ほんとうに大切なことは目に見えない。心でみないとね」星の王子様に登場する狐の名言も連想しました。

 結局表面的な視覚だけで掴めるものなんて、ないんですよね。そんな薄っぺらくて、量産的な作品を見てもすぐに忘れてしまいインスパイアーされない。しかし芸術作品には、目の前の対象を素直に捉える視点が必要なことも分かっています。でもやっぱり作品に命を与えたければ、「心」という感覚的な部分に頼らざるを得ないんでしょうね。

 ぼくたちのもつ五感とそして第六感(イマジネーション)を最大限に駆使して自然と向き合う姿が芸術家に求められているわけです。

ただ技術も必要なわけで、心が一つになったときに、最高の作品が誕生するわけですね。さらに魁夷は自らの生を自分越えた存在に「生かされている」と考えていたこと、そして道の草花、樹木全ての命ある自然に感謝し、共鳴していました。

だからこそ作品のディテールにも細心の注意が込められていて、光と魂を持っているかのように、ぼくの心に訴えかけてきます。もう感無量ですね。そして「神は細部に宿る」にとは魁夷の作品を言うんでしょうかね。

魁夷と旅

記念館に入り、まず目に入ったのは大きな「旅」という文字です。魁夷は、旅について肯定的な見方をしています。やっぱり旅は素晴らしいですね。芸術家というと自分の内側からネタが沸いて出てきて、当然むしろそれが才能だと偏った見方をしていましたが、決してそんなことない。ぼくの好きな作家の多くも自分の外からインスパイアーされていたように思えます。自分の想像を超えるために、非日常的な経験を積みかねる時期も必要なんでしょうか。「内」に向かうのではなく、「外」を追い続ける姿勢に言葉も出ませんし。心からリスペクトしています。名画、名曲、名詞、名言、名作を生み出す課程で、様々な苦悩、困難があったでしょう。魁夷も貧乏に陥り、不遇の時期を過ごしていた話しもあります。ぼくらは、少しの失敗で諦めてしまう人が多いと思いますが、歯を食いしばり、追い続けることも彼らから学ぶべきことだと感じています。