Small dreams≧Real life

ルポライターを目指し日々奮闘中。日常の些細な事も含めて、オリジナル記事や創作したストーリーを載せています。

「地方自治講義」を読みました

 久し振りの、本の紹介コーナーです。新書自体あまり読まないのですが、興味がある分野なので、さーっと読んでみました。

地方自治は面白いですよね。明確な説明が難しいですが、地方自治体は、ぼくらの身近な行政組織としてすぐ隣にあるわけなので、組織構成からはじまり内情を含めて詳しく知りたいと考えていました。

 そもそも地方自治とは、ある地域に住む人々が当該地域に関わる事柄を自主的に決定していくことである。

 

つまり建前上は地域により事情が異なるので、独自の色を押し出した取り組みが出来るわけですが、簡単に好き勝手に政策を推進していくわけにはいきません。なぜなら、身近な行政組織である反面、国が包括する事務の担い手としての側面もあるからです。適度なバランスを取ればいいと考えられますが、その辺りも難しいので、完全な自治組織として運営していけません。また、関東の都心近郊の都心ならまだしも地方の田舎にある自治体は税収も少なく、国からの補助金に下支えされていますから意向を汲み取ることが暗黙の了解になっています。

 ところで、今更ですが日本では少子高齢化、人口減少時代に突入し、地方創生の名のもとで国ー地方の在り方が問われているわけですよね。従って、今後ますます注目されていく地方自治の書を紐解いてみるのも楽しいかもしれません。

地方自治の面白さ

人は誰しも一人じゃ生きていけませんよね。当然のことですが、共に協力し合い生きてています。ぼくから見れば、完全に一人で生きていければ最高で理想的な状態ですが

、そんなことは物理的にも不可能です。結局は、人間関係の狭間で生きる存在でしかない弱い動物です。少し脱線しましたが、自助出来ない部分のために、組織、集団を形成します。これは、双方にとってメリットが多いから機能しているわけですね。(まあフリーライダーの存在は無視します)

それで、日常生活レベルで言うと、ゴミステーション、街頭の設置、防犯対策などで列挙出来るように中央政府である国が介入するほどでもないが、個人では不可能なこと

が必要なことがあります。その時、地域住民の自主的な民主組織である町内会や行政組織の力で実現していきます。それでも不可能な時は、市区町村の自治体、都道府県とだんだん範囲が拡大していきます。これは、自己決定権をもつ個人から出発して「信託

を積み重ねていくわけです。これを的確に表現する言葉に補完性の原理があります。

補完性の原理

近年の地方分権改革推進の理念的支柱とされる概念。

そもそもは、カトリック教会の社会教説に由来する概念であり、人間の尊厳を個人の主体性に求めた上で、「決定はできるだけ身近な所で行われるべきだ」とする考え方。

補完性の原理は、1985年に採択されたヨーロッパ地方自治憲章第4条第3項において「公的な責務は、一般に、市民に最も身近な地方自治体が優先的に履行する。」とその理念が明記されたことから、地方分権のキイ・ワードとして注目されることとなる。

補完性の原理は、「個人ができないことを家族が助け、家族でもできないことを地域のコミュニティが助け、地域でもできないことを市町村が助け、それでもできないことを都道府県が、そして、それでもできないときに初めて国が乗り出すべきだ。」というようにステレオタイプ化される。

留意すべきは、上記のような説明において、「自助、互助(共助)、扶助(公助)」と言う米沢藩財政再建で有名な上杉鷹山の「三助」がしばしば引用される点である。ここにみられるように、日本における補完性の原理は、ある意味、古くからの馴染み深い伝統的な社会原理への復古ともいえる側面を持つ。

一方、少なくとも日本においては、補完性の原理新自由主義との関連性を無視することはできない。上杉鷹山が援用されるがごとく、財政危機を契機とする「国から地方へ」あるいは「官から民へ」という規制緩和民営化路線との親和性である。すなわち、行政関与の最小化、経済効率性の追求、市場至上主義の発露としての補完性の原理である。ここでは、主体性、自立性、はっきりといえば「自治権の問題」は、しばしば脇に置かれることとなる。

しかし、念のためではあるが、地方分権改革とは、中央政府の役割を最小限にするべきであるという意味では決してない。地方分権推進委員会が、下記のように指摘するとおりである。

はてなキーワードより引用)

 

 ぼくたちが、政治を考えるとどうしても国際政治、国政と規模が広範化する傾向がありますが、もう少し身近なレベルで政治は行われいるわけです。それに町内会や自治会などの地縁団体も任意という条件付きですが、民主的な手続きを通しているので政治分析の対象になりますよね。

最後のまとめ

 これからは、全体的に日本の人口は減少し、地方衰退の流れは止められません。具体的な日本社会の予想した本も出てきています。10代、20代はこれから何十年も生きていくわけですよね。ぼくらのような若い世代が、危機感をもち建て直していく必要があります。一人一人が自覚をもち、直面する課題に立ち向かっていきましょう。

↓↓紹介した本です。

地方自治講義 (ちくま新書 1238)

地方自治講義 (ちくま新書 1238)