Small dreams≧Real life

ルポライターを目指し日々奮闘中。日常の些細な事も含めて、オリジナル記事や創作したストーリーを載せています。

近藤雄生さんの「遊牧夫婦 はじまりの日々」を読了♪

近藤雄生さんの「遊牧夫婦 はじまりの日々」を読みました。

ちなみに今回は文庫本版ではなく電子書籍版にしてみましたよ。

 

遊牧夫婦 はじまりの日々 (角川文庫)

遊牧夫婦 はじまりの日々 (角川文庫)

 

 今更ですが、最近よく「旅」や「放浪」に関する短いエッセイやら小説を読みます。

なかなか遠くに出かけることはできませんから、こういった本は貴重で嬉しいですよ。

非日常的な旅の経験談は、元気と勇気をもらえますよね。

それでぼくは本を選ぶ時、基本的に書店や図書館に並んだ本を適当に乱読しています。

乱読といってもタイトルやらあらずしやらで興味がある本を選ぶので、大ハズレという場面も多いです。

幸運にも良い本に巡り会えると嬉しいですよね♬

一冊の本が人生の転機となったりして、前へ進む勇気をもらえたりするものです。

しかし最近少しずつ書店が減っているニュースも聞きまして、悲しいですね。

 ◇     ◇     ◇

驚きのスタート

さて、本の話しに入っていきたいと思います。

「遊牧夫婦」というタイトル通り、家も、仕事も持たず「旅」をしながら生活を送る様子が描かれています。

前半は2人の出会いから結婚、出発までの流れが簡単にまとまっています。

日本人の価値観でからすれば「結婚」の大前提として安定的な仕事と定収入がマストですよね。

親族同士の挨拶でも、そこが問われたりするわけで、なかなか認められない話もよく聞きます。

『結婚』と言えば当人だけの簡単な問題じゃなくて、家と家の結びつきに変わるため慎重な判断になるんだと思います。

そう考えると、結婚してすぐに「遊牧」とは凄い・・・・・・。

  ありのままの自然

衣食住が揃って、娯楽もあたりまえの社会のぼくたちは生きています。

しかし、このあたりまえの感覚についてじつは不確かで危険なんじゃないかと考えています。

全て満たされる社会で少しずつ着実に生活の質も向上しています。

厄介なことに知らないうちに「あたりまえのレベル」が少しずつ上がっていたりするものです。

それで、そのことを肌で考える絶好の機会がありのままの自然と向き合い対峙する「旅」だと思うんです。

この本の中でもオーストラリアの厳しい荒野を走っている時に遭遇する馬、ウシ、カンガルーなどの死体について記述があります。

過酷な自然は容赦なく生き物の生命を奪う力を秘めています。

それは小さな虫だけじゃなくて動物、人間も例外じゃありません。

こうした儚い美しさも自然を語る上で避けては通れませんよね。

丸裸の人間がもしも大いなる自然に身を置いたら、自分の無力感に圧倒されてしまうでしょうね。

そんな当たり前で忘れがちなことを考えて、本を読みました。

つまり普通に生きるってかなりすごいことなんですよね。

ぼくらが毎日こうして生きていることも奇跡です。

毎日の食べ物がなければ、簡単に命を落とすことになりますし。

結局人間も動物と変わらず不完全であやうい存在でしかないです。

大いなる地球の歴史の中でぼくらの存在は一瞬の時間でしかなく全く意味がないのかもしれない。

際限のない欲望に支配されて心と身体を壊す話を聞きますが、かなり残念ですよね。

物の見方と捉え方を意識して変えれば当たり前のことに感謝できます。

これがじつは1番大切なことだったりすると改めて思いました。

   ◇           ◇          ◇

終わりに

駆け足の説明になりました。

この作品には旅で出会った人や動物、トラブルの日や平凡な日など新鮮だけどありふれたお話がエッセンスとして濃縮されています。

「旅」には計画と準備が大切ですが、予定通りに進まないものです。

そこが「旅」の醍醐味で面白さであり、未知への好奇心を刺激してくれるでしょう。

ぼくが言うのもあれですが、素晴らしい作品でしたので読んで欲しいです。